R-88

R-88-FXY

R-88は、ROLANDのSD/SDHCメモリー又はUSBメモリーを利用して録音する８チャンネルポータブル・フィールドレコーダーです。

コンパクトなサイズで、24-bit/192kHzのハイレゾ録音に対応した高性能ポータブルレコーダーです。

基本スペックは、

ＰＣＭ（ＢＷＦ）

４チャンネルで
　　　　44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHz/192kHz（16/24ビット）
８チャンネルで　
　　　　44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHz（16/24ビット）

で記録できる高性能でポータブルな８チャンネルSD/SDHCメモリー又はUSBメモリーで録音するメモリーレコーダーです。

アナログ入力は、バランスＸＬＲタイプを８個装備しており、それぞれのＸＬＲ端子からコンデンサーマイク用の４８Ｖのファンタム電源を供給することができる仕様になっています。

アナログ出力は、アンバランス（ＲＣＡピンジャック）を８個装備しています。
そのうち２個は、別のところについているので２チャンネルミックスなどのモニターを間違いなくできます。
２チャンネルモニター用に別にヘッドホンジャックも備えています。

ディジタル入出力は、ＸＬＲのIEC 60958-４準拠の業務用規格が１系統装備されています。
民生規格の変換が必要な場合は、
　ベリンガー
　　　　『SRC2496 Ultramatch Pro』

ような変換機器が必要となります。
（最近のディジタル機器は、変換しなくても自動認識で受け渡しできる機器が多くなっているので変換機器が必要でない場合が多い）

R-88には標準で内蔵ステレオスピーカーが備わっているので、録音したデータをその場で
２チャンネルミックスして音を聴くことができます。
この機能は、音質はさておき多数の人にその場で再生した音を聴かせることができるので、
数人でレコーディングする時にとても便利な機能です。

このR-88のマイクの入力レベル操作やプレイバック機能はわかりやすく配置されていますが、全体の機能はディスプレイを確認しながらの操作になるので直感的に操作するのは難しいかも知れません。

録音した音楽データはＵＳＢを経由してパソコンに送れるようになっています。

このR-88は、メモリーレコーダーには数少ないオーディオインターフェースを装備しています。
これによりR-88のＵＳＢ経由でパソコンにリアルタイムで８チャンネルモニターあるいはレコーダーとして使用することができます。
（パソコンに８チャンネルＵＳＢサウンドカードのような機能）

R-88の全体は、ミキサー機能などほぼこれ一台でかなりの高精度なレコーディングができるようになっている優れたポータブルレコーダーです。

ビデオ機器などのタイムコードの同期や、内臓タイムコードを発信することができます。

R-88は、プロ仕様のポータブルレコーダーとしてかなり充実した仕様になっており、信頼性が高いレコーダーです。

R-88のアナログで記録した音は、フラットでワイドな大変素直な音質です。
ハイレゾ録音に多くある低音域が膨らんだり音場の柔らかさなどがないのが評価できます。
音に、鮮やかさのような感じは少ないと思いますが、自然な感じの音が魅力です。
（このような音は、ローランドの製品に多い）

R-88は、オーディオインターフェイスとしての機能を持ち４チャンネル192kHz/24ビット、８チャンネル96kHz/24ビットまで録音できる高性能ポータブルオーディオレコーダーです。

価格的に大変高価なオーディオレコーダーですが、音質を含め本格的なポータブルレコーダーとして魅力のある製品だと思います。

R-88-RXY

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オーディオ・レコーダー(master-recorder）