SONY(ソニー)
信じられないことですが、現在SONY(ソニー)のオーディオレコーダーというものがありません。
恐らく一般流通していないカスタム仕様のオーディオレコーダーというものは存在していると思いますが、コンシューマー向け製品や一般業務用仕様のオーディオレコーダーは見当たりません。
世界の音響機器、ナンバー1を誇っていたSONY(ソニー)がオーディオレコーダーを発売していません。
かつてのソニーの功績を知っている世代の方には、この状態が想像できないかも知れません。
SONYは、独自の技術でユニークな製品を市場に投入して人々を常に楽しませてくれました。
ウオークマンなどの成功なども有名ですが、成功しなかった製品も数多く存在します。
しかし、ソニーの製品には常に技術的独自性があり人々に愛されていました。
VTR戦争の時、ソニーのベーターマックス方式は、松下・ビクターのVHS方式に破れました。
しかし、ソニーのベーターマックスを所有しているユーザーは、VHSに圧倒的に差をつけられたのにもかかわらずベータマックスを好んで、買い替えもベータマックスにした人は多いと思います。
コンピュータのアップル(マッキントッシュ)とマイクロソフト(WINDOWS)のような関係に似ていた気がします。
ソニーのベーターマックスで失敗しましが、その失敗をバネにして業務用ビデオや放送用カメラなどでナンバーワンに返り咲きました。
ソニーという会社は、成功・失敗の繰り返しで、いつの間にか市場のナンバーワンになった企業でビジュアル製品やオーディオ製品で最も愛された会社でもありました。
ソニー常に安価な製品でなく、人に愛される製品を生産し続けてました。
これは、他の家電メーカーの製品にはあまりありませんでした。
ソニーの上手くいかなかった製品にも技術的にユニークさがあり、ユーザーはその技術に挑戦したソニーの製品を愛しました。
常にソニーのユーザーは、ソニーを特別なブランドとして愛されていました。
1996年ぐらいからソニー製品がごろっと変わりはじめました。
愛される製品を製造するのをやめて、利益第一主義の品質の悪い製品を生産し始めました。
ちょうどグローバルスタンダードといって、盛んに海外に工場を移転し始めた頃からです。
その時は、まだ日本国内に優秀な技術者と優れた工場が残っており、高品質を維持していた製品を製造していたので、逆輸入の低品位はまだ少なかったたのでソニーの特別なブランドは維持されていました。
しかし、2000年になるとソニーの生産工場のほとんどが海外に移されソニーの製品の種類は多くなりましたが品質はさらに悪化しました。
その頃から、ソニーユーザーはソニーブランドを愛さなくなったと思います。
実際は、愛せなくなったのかも知れません。
このサイトでソニーのことを酷評しましたが、決してソニーに対して悪意や嫌いなわけではありません。
むしろ、ソニーの製品を誰よりも愛しています。
だから、ソニーの製品にたいして厳しくあたらせて頂きました。
大変優れた技術者を持つソニーが、もう一度人々に『夢と幸福』を与える世界一の『MADE IN JAPAN』オーディオレコーダーを製作していただける日を心よりお待ちしております。