MR2000S Black
KORGのMR-2000Sは、KORGのDSDハードディスクレコーダーです。
この製品は、内臓ハードディスクに録音するようになっているので最近の流行のSDメモリー等に録音するレコーダーではありません。
MR-2000Sは、レコーディングデータを内臓HDDに貯めて、簡易編集してそのままMR-2000S再生す。又はレコーディングデータをUSBを経由してパソコンなどに送り込むんで編集する仕様になっています。
MR-2000Sで録音したオーディオデータをパソコンに取り込み自社のフォーマット変換アプリケーションAudioGateを使用して必要な各フォーマットにするように出来ています。
MR-2000SのUSB端子にパソコンを接続すると、そのまま外付けのHDDと認識するので
録音データを直ぐに活用できるようになっています。
基本スペックは
DSD録音 (DSDIFF DSF):5.6448MHz・2.8224MHz/1bit
PCM録音 WAV( BWF) 44.1kHz・48kHz 16/24bit、
88.2kHz・96kHz・176.4kHz・192kHz/24bit
の160GのHDD内臓の2チャンネルステレオオーディオレコーダーです。
MR-2000S最大の特徴は、現時点、最高の録音方式といわれるDSDレコーディングが手軽に出来ることです。
5.6448MHzのDSD録音で、HDD1Gあたり11分録音できるそうなので160Gがあれば十分だと思います。
(出来ればHDDをホットスワップにしてくれていれば、HDDの交換が簡単で容量は問題なくなるのに残念です。)
MR-2000Sの利用はDSD録音やPCMハイレゾ録音をして音楽製作する人やライブ録音すのがメインの使い道だと思います。
プロの方やアマチュアの方が、DSDで録音をすれば、高音質のDSD録音した音源ということが大変な売りになります。
最終的にCDなどのメディアを製作する場合、DSDやハイビットPCMで録音できることは、CDより遥かに広いダイナミックレンジで録音できるのでレベルに余裕がもてます。
多数の楽器の音をミックスして、CDを製作する場合、マスターとなる音源がCDと同じスペックであれば全く録音に余裕がなくなってしまいます。
DSDやハイビットPCMで録音の余裕は、プロの録音技術者からすれば大変ありがたく
結果的に音の良いCDが製作できるというメリットがあります。
アナログレコードをCD−Rにして楽しむ場合、最高スペックのDSDフォーマット録音して、そのオーディオデータをCDのフォーマットに変換してCDを製作する方法は、音質クオリティを考慮するとあまり意味がありません。
最初からCDのフォーマットで録音して、そのままCD−Rに焼いた方が遥かに音質クオリティは良いです。
(別途参照)
CDを一度DSD録音やハイビットPCM録音でアップコンバートして、その後CDのフォーマットにダウンコンバートすると音が暖かく深くなり音質が上がるといわれていますがそのようなことは絶対にありません。
音が変わるというのは間違いないですが、音質は悪くなることがあっても良くなることは
決してありません。
そもその音が暖かく深くなるということは、音が歪んだこと他ならないことです。
浅くかけたイコライザーやディレイぐらいの効果はあると考えるのが妥当です。
MR-2000SのDSD録音の音質は、全体が滑らかで低音が少し柔らかい音です。
音の透明度、クオリティも良いです。
PCM録音の方は、DSD録音よりも低音が引き締まった感じの音質です。
DSD録音PCM録音、好みが分かれると思います。
本当は、DSD録音もPCM録音も音がほとんど変わらないのかもしれませんが、DSD録音を良さを売りにするためにあえてPCM録音に比べあえて低音をやわらかく緩めたのかもしれません。
(同社のハンディ・レコーダーのDSD録音は、明快で低音がタイトて鮮明な音質なので疑問に思いました。)
DSD録音やPCMハイレゾ録音に興味のある方は、いろいろな録音方法を試すことが出来るのでオススメです。
価格的にDSD録音できるTASCAM DA-3000もありますが、製造国が日本なので製品精度はMR-2000Sの方が少し上かもしれません。
音質は好みになるので、DSD録音が必要な方は、どちらか好きな方を選べば良いと思います。
ご購入は
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