HS-P82
TASCAMのHS-P82は、CFメディアで録音する業務用ポータブル8チャンネルマルチトラックレコーダーです。
CFカードスロット2基に搭載によりミラーリング等の信頼性を重視とメタルボディ仕様の高耐久性のモデルで、最高級の業務用オーディオレコーダーです。
基本スペックは、
8チャンネル+2チャンネルステレオミックス
PCM BWF(モノフォニック、ポリフォニック)
サンプリング周波数 44.1/47.952/48/48.048/88.2/96/176.4/192kHz
(47.952/48.048kHz:48kHz +0.1%プルアップ/-0.1%プルダウン)
記録量子化ビット 24bit/16bit
高性能の8チャンネル+2チャンネルステレオミックスのオーディオレコーダーです。
HD-P82は、流行のDSD録音には対応していませんが、録音再生は8チャンネル44.1/48/88.2/96kHz、4チャンネル176.4/192kHz、16/24ビット対応しており、2チャンネルステレオは44.1/48kHz、16/24ビットの録音になっています。
標準で2チャンネルステレオ以外は、ハイレゾ録音に対応しています。
ただし、8チャンネルはそれぞれ独立したモノラルファイルを作ることが出来るので、高性能オーディオ編集ソフトがあればハイレゾ録音の2ステレオチャンネルを製作できます。
また、別途のTASCAMのPoly/Mono Converterをパソコンにインストールすれば2つのモノラルファイルを1つのステレオファイルに変換できます。
(HD-P82の本来は使い方は、ミキサー付きの8チャンネルレコーダーなので、2チャンネルステレオを快適にレコーディングする仕様ににはなっていませんが、一応はハイレゾ
2チャンネルステレオで使用できます。)
HD-P82は、ポータブルレコーダーで業務用最上の使用といえる仕様で、ビデオカメラの様々なタイムコード・フレームに同期できる仕様になっています。
信頼性・業務用設計なのでMP3の録音再生には対応していませんが、BFWファイルがあれば、パソコンで簡単にMP3に変換できる全く問題はありません。
アナログ入力は、8個独立したバランス(XLR)入力で、アンバランス(RCAピンジャック)はありません。
アナログ出力は、バランス(XLR)2個のみ備わっています。
このアナログバランス(XLR)入力は、ライン/マイク入力共用でファントム電源を供給することが出来ます。
HD-P82は、各自のアナログ入力に独立した高性能・高音質ディスクリートのマイクプリアンプ内臓している贅沢な仕様です。
ディジタル入出力は、TASCAMピン配列のD-sub 25ピンの仕様のみで、コアキシャル端子(RCAピンジャック)などは付いていません。
他の民生機器やオーディオ機器からディジタル入出力が出来ないのが残念です。
(D-sub 25ピンから別途のコンバータで、普通のディジタル入出力S/PDIFFなどに変換できますが現実的ではありません。)
HD-P82で録音したデータは、USB経由でコンピュータに送ることができるようになっています。
その他、無指向性のモノラルマイクが内臓されていますが、これだけ高性能な本体にどう使用するかは不明です。
アナログ出力の音質は、TASCAMの業務用の製品らしく、フラットでクッキリとした音質で、余分な低音の膨らみがなく、安心して使用できます。
癖もなく遊びのない音質で、音質クオリティも大変良いですが、業務用くさい音質といえなくないこともありません。
TASCAMのHS-P82は、目的があえば信頼性・耐久性・高性能・高音質を備えた間違えなく最高のポータブル/フィールドレコーダーといえます。
しかし、当サイトの目的は2チャンネルステレオで最高の録音を目的としているので、ディジタル入力規格が特殊なのは考え物です。
価格的にも大変高価な製品なので、オススメにはいたりません。
目的さえあえば、HS-P82は最高のポータブルレコーダーの一つだと思います。
ご購入は
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