CC-222SLMKII
TASCAMのCC-222SLMKIIは、カセットテープデッキ とCD−R/RWレコーダーを搭載したレコーダーです。
CDレコーダー部の基本スペックは、
録音は、PCM(CD−DA) 44.1 / 16bitのみ
再生は、PCM(CD−DA) 44.1 / 16bit とMP3 形式のファイルが記録されているCD−ROM/CD=R/CD−RWに対応
の標準的な2チャンネルのステレオCDレコーダーです。
ハイレゾ録音はは対応していません。
入出力は
アナログ入出力 : RCAピンジャック 2系統
アナログ・フォノ入力(MM) : RCAピンジャック 1系統
ディジタル入出力 : RCAピンジャック(COAXIAL)、オプティカル共に 1系統
のカセットデッキを搭載したCDレコーダーです。
ディジタル入出力は、IEC-60958(コンシューマユース)に準拠したものを備えています。
このCC-222SLMKIIは、アナログ・フォノ入力が搭載しているので、レコード・プレーヤーを繋いでダイレクトに録音できる仕様になっているのが大変便利です。
入力モニター機能が付いているので、モニタリングがしやすくなっています。
(古いCDレコーダーは、CD−Rをセットしなければモニターが出来なかったのでたいへん不便でした。)
CDレコーダー部のCC-222SLMKIIのアナログの音質は、下位のCD-RW900SLと同様に全体にスッキリとした音でクオリティは高いですが、いかにも業務用らしい可もなく付加もない音です。
音質は、色づけがなく悪くはないですが、全体の鮮やかさに欠ける感じです。
低価格の業務用CDレコーダーなので、最高音質は望めませんが、普通に聴くには十分なクオリティを持っています。
音質的には、同社の他のレコーダーと変わりないと思います。
(現在販売されているCDレコーダーのアナログの音質は、どれも同じようなものです。)
しかし、このCDレコーダーのディジタル入力を利用して、高音質DATなどのディジタルアウトからディジタル信号を入力してCDを製作すると、大変高音質のCDが製作できます。
これは、現在発売されているどのCDレコーダーでも同じことでが、CC-222SLMKIIなどの単体CDレコーダーのディジタル入力をうまく利用すれば、最高のクオリティのCDが製作できるようになります。
これは、パソコンを駆使してCDを製作するより遥かに音質が良い方法です。
(パソコンでは、オリジナル音源より音像が小さくなったり、迫力がなくなったり苦労します。)
このCDレコーダーには、ディスクを傷つけないエッジホールド・スロットインメカニズム採用しているのが売りになっています。
しかし、常に水平にCDを入れるは難しく、取り出すときによくCDに傷をつけやすいので、私はこのメカニズムが好きではありません。
(このカーステレオに多いですが、いつもCDにキズを付けてしまいます。)
最高の音質のCDを製作する場合は、単体のCDレコーダーは必要だと思います。
CC-222SLMKIIはオススメのCDレコーダーです。
また、最終的に録音した音楽などの保存は、世界中に最も普及しているCDプレーヤーで再生できるCD−Rメディアに保存することが良いので、高音質でCDを製作できるレコーダーは一台揃えて置きたいものです
以上がCDレコーダーの部分についてですが、CC-222SLMKIIの特徴はカセットデッキが付いていることだと思います。
カセットとCDを相互にダビングできることやカセットからワンタッチでCDに録音できる機能がありますが、ここではそれらの機能的なことはメーカーやカタログから参考にしてください。
恐らく、最近の人はカセットデッキというアナログ録音機を使用したことはないと思います。
このCC-222SLMKIIがあれば、アナログとはどういうものかが良くわかるようになります。
もし、このCC-222SLMKIIをお持ちであれば、一度、音源をカセットテープに録音することをオススメします。
CC-222SLMKIIのカセットデッキ部分は、メタルテープの録音に対応しているわけではなく、ヘッドの素材も高級でない普通の低価格のカセットデッキです。
しかし、オーディオ的に最高とはいえないもののわりあい高音質に録音できます。
そこで、適当なテープで音源を録音して再生してください。
なるべく、ノイズリダクションシステムのドルビーはオフにして録音してください。
カセットで録音して再生した音は、テープのヒスノイズがあり元の音源と大きく音が変わります。
音が歪んでいるということでしょう。
やはり、『昔のアナログ録音は音が悪い!!』と早急に結論付けるのは禁物です。
録音した音を何度も聴いている内に、驚くことを発見します。
ディジタル録音に比べたら、クオリティも低く大きく歪んでいるカセットテープの音が心地が良いという不思議な体験をすることでしょう。
テープに録音した音質は、パソコンでハイビット技術を駆使して高音質で録音した音より心地よく自然に聴こえるのが不思議です。
理屈では到底考えられない現象で驚かされます。
テープに録音した音は、現在の最先端の録音である24bit録音、DSD録音よりカセットテープで録音した方が、音の方が自然で長く聴けます。
アナログ録音は、ディジタル録音にない音があります。
ディジタル録音でクオリティを上げる為に、どんなに多くビットを積み上げていっても得られない感覚です。
アナログ録音した音は、ディジタル録音よりダイナミックレンジ、Fレンジ、SN比など全ての項目で劣りますが音が自然です。
音質を技術的に説明しても、高スペックを並べても『音の自然さ』はなかなか得れるものではありません。
(技術やスペックを否定するものではありません。むしろ技術やスペックの追求こそが本質的な良い音質に到達するものだと考えています。)
アナログの音には、人が感じとれる『音の自然さ』があります。
この『音の自然さ』を追求しなくして、ディジタルをどんなに追求しても良い音に到達することは出来ません。
もし、カセットデッキをお持ちであれば是非一度試されることをオススメ致します。
このCC-222SLMKIIでカセットデッキで録音した音が分かれば、次にメタルテープを試して見ると良いと思います。
CC-222SLMKIIは、残念ながらカセットテープの最高のメタルテープは再生のみで録音は対応していません。
しかし、メタルテープで再生するだけでもメタルテープの凄さは十分に体験できると思います。
メタルテープで再生すると、驚くぐらい情報量が上がり音がフレッシュになりエナジー感が向上します。
これらのことは、ディジタル録音で16bitから24bitに上げハイサンプリングにしても得られない感覚です。
カセットテープのメタルテープでここまで音質が良いということを確認できれば、オープンリールやプロ用の1インチのアナログレコーダーがどれだけ音質が良いか想像するのは難しくはありません。
ディジタル録音は、低価格で簡単に高音質を得ることができますが、最高の音質での録音は現時点でもアナログ録音といわざる得ないのが現状です。
それでは、『なぜ現在プロがアナログ録音しないのか?』
といわれるかもしれませんが、それはディジタル録音の方がアナログ録音より遥か簡単でコストが安いからだと思います。
あるいは、プロのと言われる人たちが本当の『アナログの音』を知らないか、知っていても音質にこだわらないからだと思います。
(最近のプロこだわるのは音質そのものではなくて、ディジタルの録音bitの大きさだけ)
TASCAMのCC-222SLMKIIのカセットテープレコーダーの部分は、昔の高級カセットテープレコーダーより高性能ではありませんが、現在主流のディジタル録音を離れて『純アナログ録音』というものが経験できるのが貴重です。
このテープ録音だけでも、本質的な音の良さとは何かが経験できると思います。
TASCAMのCC-222SLMKIIは、CD録音部分はきわめて普通の性能のCDレコーダーですが、テープレコーダー部分はアナログとものが理解できるので大変魅力です。
それらのことを十分考慮した上で、TASCAMのCC-222SLMKIIをオススメしたいと思います。
(CC-222SLMKIIのテープレコーダー部分は、あくまでも簡易的な仕様で本格的な高音質テープレコーダーではありません。そのことを考慮して検討する必要があります。)
CDレコーダー録音するとダイレクトで素直サウンドになります。
その『ダイレクトで素直サウンド』と言っても、なかなか言葉では理解できないものです。
このCDレコーダーで録音したサンプルではありませんが、CDレコーダーで録音した音のサンプルがございまのでご参考にしてください。
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