CR500

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CR500

CR500-FXY

FOSTEXのCR500は、CD-R/CD-RW記録再生ができるステレオCDレコーダーです。

このCDレコーダーは、CD-R/CD-RWをCD-DA（市販のCDと同じ規格）に記録する以外にCD-R/CD-RWを使用してBWF（Broadcast Wave Format）にも記録再生できる仕様になっています。

基本スペックは、

ＰＣＭ　44.1 / 16bit（ＣＤ－ＤＡ）　

ＰＣＭ　44.1 / 48kHz 16bit（ＢＷＦ）
ＰＣＭ　44.1/48/88.2/96kHz 24 bit（ＢＷＦ）

２チャンネルのステレオＣＤレコーダーです。
ＢＷＦを利用したハイレゾ録音は96kHz 24 bitまで対応しています。

CR500は、ＣＤの規格以外のＢＷＦで記録再生できること再生だけであれば、ISO9660規格（ＣＤ－ＲＯＭ）も再生できます。
ＣＤプラスＭＰ３も再生に対応したＣＤレコーダーです。

このCR500は、放送業務を考慮されているので、『ポン出し機能』が備わっています。
『ポン出し』とはあらかじめ録音したデータを、別途のスイッチなどで選んですばやく再生するための機能です。
これは、タイミングが最も大切な放送業務、ライヴコンサート、舞台などではなくてはならない機能です。
光学系にアクセス時間があるので、完全なリアルタイムの放送業務には向かないかもしれませんが舞台や運動会ぐらいの業務なら十分使用できます。

ディジタル入出力は、ＸＬＲのAES/EBUフォーマット（IEC 60958）ですが、用途に応じて民生機器のS/P DIFフォーマット（IEC 60958）のデジタル信号を出力できるようになっています。
いずれにしてもディジタル入出力のコネクタはＸＬＲのみなので、民生機に繋いで使用する場合はピンコードに変換するか、ディジタル・ハッチベイを経由して変換する必要があります。

このCR500のＡＤＤＡの音質は、低音が多く骨格がしっかりしたピラミッドサウンドで非常に安定した音です。
このようなしっかりとしたピラミッドサウンドは、FOSTEXの音響機器の特徴かもしれません。
個人的にはFOSTEXのしっかりとした音質は良いのですが、鮮やかさが少し欠けるよにに思います。
しかし、ディジタル入力を使用して録音する場合はほとんど関係ありません。

FOSTEXのアナログの音は、低音に癖（個性）があるので、外部の高性能なＡＤコンパータがらのディジタル入力でＣＤを作成するには十分な高性能なレコーダーだと思います。
（パソコンでCDを製作するより遥かに音質が良い）

最終的に録音した音楽などの保存は、世界中に最も普及しているＣＤプレーヤーで再生できるＣＤ－Ｒメディアに保存することが良いと思います。

ディジタルの入出力はXLR(AES/EBU及びS/P DIFに対応)しかないので、同軸（Coaxial）のみで光（オプティカル）は変換する必要があります。
ＸＬＲディジタル入出力のみというのは、購入のとき注意が必要です。

しかし、ディジタル入出力の問題だけなら、

BEHRINGERの

　　　　　『SRC2496 Ultramatch Pro』

と同時に使用すれば、出費がかさみますが簡単に解決できます。
（２種類のＡＤ/ＤＡが試すことができ、『SRC2496 Ultramatch Pro』は単品でもいろいろ
大変役に立つ機器です。）

CR500は、業務使用専用の仕様で、一般に使用しにくいディジタル入出力がＸＬＲのみですが、製品の内容に伴う価格から考えると大変低価格で優秀なＣＤレコーダーになると思います。

使用する機器のディジタル入出力の仕様があえば、オススメのＣＤレコーダーです。
また、使用する機器のディジタルＸＬＲ入出力がない場合は、別に『SRC2496 Ultramatch Pro』を同時に購入しても他の製品と比べても低価格なので価格的に妥当な選択だと思います。

注意）このCR500からでる振動音が大変大きいので、静かな場所でCR500の近くにマイクを立てて録音する用途には向かないと思います。

CR500-RXY